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赤ちゃんの姿勢を真似て走りに繋げると足が速くなる?

  • 執筆者の写真: 森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
    森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
  • 3月31日
  • 読了時間: 4分

~運動発達の視点から分析し、実践的なトレーニングを紹介~


1. はじめに


「足を速くするためには、赤ちゃんの動きを取り入れるといい」と聞いたことはありますか?

一見すると走ることとは無関係に思える赤ちゃんの姿勢や動き。しかし、実はトップアスリートも取り入れている重要な要素が隠されています。本記事では、赤ちゃんの姿勢や動きが走りにどのような影響を与えるのかを詳しく分析し、実際に活用できるトレーニング方法を紹介します。


2. 赤ちゃんの姿勢と動きの特徴


赤ちゃんは生まれてから成長する過程で、運動の基礎となる動作を自然に習得していきます。以下の動きが特に重要です。


(1) ハイハイ(四つん這い移動)


赤ちゃんの代表的な動作の一つが「ハイハイ」です。

この動作には以下のような効果があります。

• 体幹の安定性を高める → 走るときの軸がブレにくくなる

• 腕と脚を協調させる動き → 効率的な腕振り・脚運びにつながる

• 股関節や肩関節の可動域を広げる → ダイナミックな走りが可能に


(2) しゃがみ姿勢(スクワットポジション)


赤ちゃんはよく深くしゃがみ込んで遊びます。この姿勢には以下のメリットがあります。

• 足首・膝・股関節の柔軟性向上 → 地面をしっかり蹴る力が強くなる

• バランス能力の向上 → 走るときの安定感が増す

• 重心コントロールの向上 → 効率の良い加速につながる


(3) ずりばい(腹ばい移動)


赤ちゃんはハイハイをする前に「ずりばい」をします。

この動作は、腕と脚を連動させる動きを身につけるのに重要であり、走る際の動きにも影響を与えます。


3. 赤ちゃんの動きが走りに与える影響


ここからは、赤ちゃんの動きを取り入れることで、実際に走りがどう変わるのかを解説します。


(1) 体幹の強化 → 走りの安定性UP


赤ちゃんの動きは、自然と体幹(コア)を強化します。

体幹がしっかりしていると、走るときに姿勢が崩れにくくなり、力を効率的に伝えられるようになります。


(2) 股関節の柔軟性 → ダイナミックな走りに


股関節の可動域が広いと、脚を大きく前に出せるようになり、ストライド(歩幅)が広がります。

特に、しゃがみ姿勢やハイハイは股関節を柔らかくし、スムーズな動作を促すため、速く走るための土台作りに役立ちます。


(3) 地面を押す力の向上 → 推進力が増す


ハイハイやしゃがみ動作では、足裏全体で地面を押す動作が多く含まれています。

この動作を繰り返すことで、走るときに地面を強く押し、推進力を生み出す力が鍛えられます。


(4) 手足の連動性 → 効率の良い走りへ


赤ちゃんの動きには、腕と脚を協調させる要素が多く含まれています。

ハイハイやずりばいを通じて腕振りと脚の動きを連動させる感覚を養うことで、走る際の無駄な動きを減らし、効率よくスピードを出せるようになります。


4. 赤ちゃんの動きを活かしたトレーニング方法


ここでは、赤ちゃんの動きを取り入れた実践的なトレーニングを紹介します。


(1) ベアウォーク(四つん這い歩行)


やり方

1. 手と足を床につけ、膝を浮かせる(四つん這い)

2. 右手と左足、左手と右足を交互に出しながら前進する

3. 10mほど進み、3セット繰り返す


効果

• 体幹の強化

• 腕振りと脚の連動性向上


(2) ディープスクワット(しゃがみ姿勢)


やり方

1. 足を肩幅に開き、つま先を少し外向きにする

2. かかとを浮かさず、できるだけ深くしゃがむ

3. 10秒キープ×3セット


効果

• 股関節の柔軟性向上

• 地面を押す力の強化


(3) クロール運動(ずりばいの応用)


やり方

1. うつ伏せになり、腕と足を伸ばす

2. 水泳のクロールのように腕と足を動かしながら前進する

3. 5m×3セット


効果

• 腕と脚の連動性向上

• 体幹の安定性UP


5. まとめ


赤ちゃんの動きには、速く走るために必要な要素が多く含まれています。

特に、体幹の強化・股関節の柔軟性・地面を押す力・手足の連動性といった要素が、走りのパフォーマンス向上につながります。


また、赤ちゃんの動きを活かしたトレーニングを取り入れることで、自然な形で走る力を鍛えることができます。

ぜひ、今回紹介したトレーニングを日常に取り入れ、スムーズで速い走りを目指してみてください!




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