後藤大樹の強さを支える意外な習慣。「練習より先に睡眠」を考える高校生アスリート
- 森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都

- 7 日前
- 読了時間: 7分
スポーツが強くなりたい。
もっと速く走りたい。
もっと高く跳びたい。
もっと強くなりたい。
ライバルに勝ちたい。
そう思ったとき、多くの選手が最初に考えるのは「練習」ではないでしょうか。
朝練をする。
自主練習をする。
筋力トレーニングをする。
練習時間を増やす。
もちろん、競技力を高めるためにはトレーニングが必要です。
しかし、京都・洛南高校2年の後藤大樹選手の生活から、私たちが注目したいものがあります。
それが――
「睡眠」です。
後藤選手は日常生活で睡眠を最優先に考え、冬場には昼寝も含めて10~11時間眠ることもあるといいます。
「高校生で10~11時間?」
そう驚く人もいるかもしれません。
しかし、ここにはアスリートが強くなるための、とても大切な考え方が隠れているのではないでしょうか。
強くなりたいなら「練習時間」だけを見るな
スポーツでは、どうしても練習量が注目されます。
「毎日練習している」
「誰よりも早く来て練習している」
「最後まで残って練習している」
こうした姿を見ると、
「努力しているな」
と感じます。
確かに努力です。
ただし、スポーツの成長は「練習時間」だけで決まるものではありません。
トレーニングをすれば、身体には負荷がかかります。
走れば筋肉や腱などに負担がかかります。
激しい運動をすれば、身体だけではなく神経系や脳にも疲労が蓄積します。
そこで重要になるのが「回復」です。
つまり、
トレーニングと回復はセット。
練習だけ頑張っても、回復を軽視してしまえば、コンディションを整えることが難しくなります。
だからこそ、後藤選手の「睡眠を最優先する」という生活習慣は非常に興味深いのです。
「寝る=サボる」ではない
子どものスポーツ現場で、ぜひ変えていきたい考え方があります。
それは、
「休む=サボる」
というイメージです。
練習を休むと、
「もっと頑張らないと」
と思ってしまう。
休憩すると、
「他の選手に負ける」
と考えてしまう。
睡眠時間を削ってまで練習しようとする。
しかし、本当にそれが正しいのでしょうか。
後藤選手の生活から考えれば、むしろ逆です。
眠ることも、競技生活の一部。
身体を動かす時間だけがトレーニングではありません。
身体を休ませることも、次のパフォーマンスにつながる大切な準備です。
冬場に10~11時間眠るという選択
後藤選手は冬場、昼寝も含めて10~11時間眠ることもあるとされています。
ここで大切なのは、
「10時間寝れば誰でも強くなる」
という単純な話ではありません。
人によって必要な睡眠時間は違います。
生活リズムも違います。
競技種目も違います。
練習量も違います。
大切なのは、自分の身体の状態を見ながら、十分な睡眠と休養を確保することです。
特に高校生は成長期。
学校生活を送りながら、部活動やトレーニングを行います。
さらに勉強、人間関係、移動など、身体だけではなく精神的にもさまざまな負担があります。
そんな中で競技力を伸ばしていくためには、身体を休ませる時間を確保することが重要になります。
「もっとやる」から「必要なことをやる」へ
スポーツ選手にとって、これは非常に大きな考え方の変化です。
昔のスポーツでは、
「苦しいほど頑張れ」
「休むな」
「根性で乗り越えろ」
という考え方が強くありました。
もちろん、苦しい状況を乗り越える力は必要です。
しかし、現代のスポーツでは、それだけではありません。
自分の身体を観察する。
疲労を感じたら調整する。
睡眠を確保する。
食事を整える。
必要なトレーニングをする。
そして、また挑戦する。
つまり、
「何をするか」だけではなく「何をしないか」も重要なのです。
無駄な練習を減らす。
意味のない夜更かしをしない。
回復の時間を削らない。
こうした選択も、アスリートとしての能力の一つです。
成長期の選手ほど「睡眠」を大切に
高校生アスリートは、競技者であると同時に成長途中の子どもでもあります。
ここは非常に重要です。
大人のトップアスリートと同じように考えるのではなく、成長期という視点を持つ必要があります。
身体を大きくする。
筋肉を発達させる。
骨格が変化する。
神経系が発達する。
そして競技に必要な動きを身につけていく。
この時期には、トレーニングだけでなく、食事や休養、睡眠など、日常生活そのものが重要になります。
だからこそ、
「練習時間を増やす」
だけではなく、
「睡眠時間を確保する」
という発想が必要なのです。
子どもに「もっと練習しなさい」と言う前に
これは、スポーツをする子どもを支える保護者にも伝えたいことです。
子どもが上達しない。
試合で結果が出ない。
もっと速くなってほしい。
もっと強くなってほしい。
そう思うと、
「自主練習しなさい」
「もっと走りなさい」
「もっと練習しなさい」
と言いたくなるかもしれません。
でも、その前に確認したいことがあります。
「ちゃんと寝ている?」
です。
食事はどうか。
疲れていないか。
学校生活で無理をしていないか。
練習以外の時間に身体を休められているか。
こうした部分を見ることも、スポーツを支える大人の役割ではないでしょうか。
「頑張る」だけが努力ではない
MORIトレでは、子どもたちに「頑張ること」だけを求めるのではなく、自分の身体を知ることも大切だと考えています。
頑張る。
挑戦する。
失敗する。
考える。
休む。
そして、また挑戦する。
このサイクルが子どもを成長させていきます。
特に大切なのが、
「休む勇気」
です。
疲れているのに無理をする。
眠いのに夜遅くまで練習する。
身体が重いのに根性だけで走り続ける。
それが必ずしも「努力」ではありません。
自分の身体の状態を理解して、
「今日はしっかり休もう」
と判断することも立派な自己管理です。
後藤大樹選手から学べること
後藤大樹選手の睡眠習慣から、私たちは単純に「10~11時間寝ること」を学ぶのではありません。
もっと大切なのは、
「自分が競技力を高めるために何が必要なのかを考える姿勢」
です。
練習はもちろん大切。
でも、練習だけではない。
食事も大切。
睡眠も大切。
休養も大切。
学校生活も大切。
そして、自分自身の身体と向き合うことも大切。
一流選手を目指すなら、グラウンドや体育館の中だけでなく、日常生活そのものを考える必要があります。
強い選手は「生活」から違う
本当に強い選手を見ると、
「特別なトレーニングをしている」
と思ってしまいます。
もちろん、それもあるでしょう。
しかし、意外と大きな差を生むのは、毎日の当たり前の積み重ねかもしれません。
しっかり食べる。
しっかり眠る。
身体をケアする。
練習に集中する。
そして、また休む。
この繰り返しです。
毎日少しずつ積み重ねる。
その結果が、数年後に大きな差になる。
後藤大樹選手の「睡眠を最優先する」という生活は、まさにそんなことを考えさせてくれます。
MORI DOGからひと言!
ここでMORI DOGから、スポーツを頑張る子どもたちへ。
「もっと練習しなきゃ!」
と思っているそこの君。
ちょっと待って!
ちゃんと寝てる?
眠ることは、怠けることじゃない。
休むことは、逃げることじゃない。
身体を休ませることは、次の挑戦への準備です。
今日しっかり寝る。
明日、元気な身体で走る。
そして、また思いっきり挑戦する。
それも立派なトレーニングです。
まとめ
京都・洛南高校2年の後藤大樹選手。
その日常生活で特に注目したいのが、睡眠を最優先に考えていることです。
冬場には昼寝も含めて10~11時間眠ることもあるという習慣。
これは「たくさん寝れば強くなる」という単純な話ではありません。
大切なのは、
自分の身体を理解し、競技力を高めるために必要な時間を確保していること。
スポーツでは、練習している姿ばかりが注目されます。
しかし、本当の意味で競技力を高めるためには、
練習・栄養・睡眠・休養
をトータルで考える必要があります。
「もっと頑張れ」だけではなく、
「今日はしっかり寝よう」
という言葉も、子どもたちには必要です。
強くなる場所は、グラウンドだけではありません。
もしかすると、誰にも見られていない夜の時間こそ、明日のパフォーマンスをつくっているのかもしれません。
寝ることも、強くなるための準備。
後藤大樹選手のこれからの活躍とともに、アスリートの「睡眠」にも注目していきたいですね。




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