上田綺世はなぜゴールを決め続けられるのか?日本代表エースの凄さを徹底解説
- 森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都

- 3 日前
- 読了時間: 8分
日本代表のフォワードとして存在感を高めている上田綺世。
上田綺世の凄さは、単純に「シュートが上手い」という言葉だけでは説明できません。
もちろん決定力は高いです。
しかし、本当に注目したいのは、
ゴールが生まれる前の動き
です。
ストライカーというと、どうしても最後のシュートシーンばかりに目がいきます。
ですが実際には、ゴールの数秒前に勝負が決まっていることも少なくありません。
どこに立つのか。
いつ走り出すのか。
相手DFとの距離をどう取るのか。
クロスが入る前にどこへ移動するのか。
上田綺世は、この部分が非常に優れています。
今回は、世界の舞台でも結果を残す上田綺世の凄さについて、サッカーの動き、走り方、ゴール前の駆け引きという視点から考えてみます。
上田綺世は「ゴールを決める準備」が上手い
ストライカーに必要なのは、シュート技術だけではありません。
いくらシュートが上手くても、ボールが来る場所にいなければ得点することはできません。
上田綺世を見ていると、
「なぜそこにいるの?」
と思うような場面でボールを受けることがあります。
これは偶然ではありません。
相手DFの位置。
味方選手の向き。
ボールの位置。
ゴールまでの距離。
こうした状況を見ながら、自分が入る場所を選んでいます。
つまり上田綺世は、
シュートを打つ前からゴールを狙っている
のです。
この感覚が、得点を量産できるストライカーと、なかなかゴールを決められない選手との差になるのかもしれません。
DFとずっと戦わない
上田綺世の動きで面白いのは、常にDFと身体をぶつけ続けているわけではないことです。
むしろ少し離れる場面があります。
DFから一度離れる。
相手がボールを見る。
その瞬間に動く。
この動きによって、DFの視界から一瞬消えることができます。
そしてクロスや縦パスが入る瞬間に前へ出る。
サッカーでは、この一瞬のズレが非常に重要です。
1メートル。
場合によっては50センチ。
それだけの差でも、先にボールへ触れることができればシュートにつながります。
上田綺世は大きなスペースを必要としません。
小さなズレを作って、その差をゴールにつなげます。
ここがストライカーとして非常に優れている部分です。
上田綺世は「ずっと速く走る」のではない
上田綺世のプレーを見ると、ずっと全力疾走しているわけではありません。
むしろ、
歩く。
ゆっくり動く。
止まる。
そして一気に走る。
この緩急が多く見られます。
サッカーで相手を抜くためには、単純な最高速度だけでは足りません。
ずっと全力で走っていると、相手もスピードに慣れます。
しかし、ゆっくりした動きから突然加速すると、DFは対応しにくくなります。
上田綺世はこの「速さの変化」を上手く使います。
特にゴール前では、数歩の加速でDFの前へ出る場面があります。
これはサッカーをする子どもたちにも参考になります。
50m走を速くすることはもちろん大切です。
しかしサッカーでは、
最初の1歩、2歩、3歩をどれだけ鋭く出せるか
という能力も非常に重要です。
一瞬の動き出しが速い
上田綺世を見ていて特に感じるのが、動き出しの速さです。
ここでいう速さは、単純な足の速さだけではありません。
「判断してから動くまで」が速いのです。
例えば味方がクロスを上げようとした瞬間。
普通の選手は、
ボールを見る
↓
クロスが上がる
↓
走り出す
という流れになることがあります。
しかし上田綺世は、
味方の身体の向き
↓
クロスが来ると予測
↓
先に動く
というプレーができます。
つまり、相手より早く走っているというより、
相手より早く動き始めている
のです。
スポーツでは、この違いがとても大きいです。
ヘディングの強さはジャンプ力だけではない
上田綺世の大きな武器の一つがヘディングです。
空中戦に強い選手を見ると、
「ジャンプ力がすごい」
と思われがちです。
もちろん跳ぶ力は必要です。
しかし、実際にはそれ以上に重要なのがタイミングです。
どこにボールが落ちるのか。
DFはどこからジャンプするのか。
自分はいつ踏み切るのか。
この判断が上手い選手は、身長差があっても競り勝つことがあります。
上田綺世は、ただ高く跳ぶだけではありません。
ボールが来る場所へ先に入る。
そして自分が最も強くボールへ触れられるタイミングでジャンプする。
この能力があるため、クロスからの得点も期待できます。
ゴール前で身体が固まりにくい
決定機になると、人は意外と力みます。
「絶対に決めないと」
と思うほど、身体に力が入ります。
肩が上がる。
脚が固くなる。
シュート動作が大きくなる。
その結果、外してしまうことがあります。
しかし得点を取る選手ほど、ゴール前で余計な動きが少ないです。
上田綺世も、シュートチャンスで必要以上に慌てない印象があります。
大振りをするというより、状況に合わせてボールをゴールへ運ぶ。
GKの位置。
DFの位置。
ボールの高さ。
こうした状況を見ながらシュートを選びます。
ゴール前で冷静でいられるというのは、ストライカーにとって大きな武器です。
シュートを外しても次のチャンスへ向かう
ストライカーは、実は失敗が多いポジションです。
すべてのシュートが決まる選手はいません。
外す。
止められる。
ブロックされる。
オフサイドになる。
それでも次のチャンスでゴールを狙わなければいけません。
だからストライカーには、
「失敗を引きずらない力」
も必要です。
上田綺世のプレーを見ていると、シュートを外したあとも次の場面でまたゴール前へ入っていきます。
これが大切です。
一度失敗したから、
「次はパスしようかな」
「また外したらどうしよう」
と迷えば、動き出しが遅くなります。
ストライカーには、
次も自分が決める
という強さが必要なのです。
フェイエノールトで結果を残した意味
上田綺世はヨーロッパでも得点を重ね、自分のストライカーとしての価値を証明してきました。
海外では、日本とは違う守備があります。
DFの身体が強い。
寄せが速い。
接触も激しい。
ゴール前で自由にプレーさせてもらえる時間は短くなります。
その中で結果を残すには、身体能力だけでは足りません。
相手との駆け引き。
ポジショニング。
予測。
シュート判断。
こうした能力が必要です。
上田綺世は海外でプレーする中で、こうした部分をさらに高めてきたのだと思います。
日本代表で上田綺世が重要な理由
日本代表には技術の高い選手がたくさんいます。
ドリブルが上手い選手。
パスが上手い選手。
スピードのある選手。
その中で上田綺世に求められる役割は明確です。
ゴールを決めること。
サッカーはどれだけパスを回しても、最後にゴールが入らなければ勝てません。
その意味で、ゴール前で勝負できる選手は非常に貴重です。
味方が作ったチャンスを得点につなげる。
クロスに合わせる。
DFの背後へ抜ける。
こぼれ球に反応する。
こうした仕事を高いレベルでこなせる上田綺世は、日本代表にとって重要な存在です。
子どもたちに見てほしい上田綺世の「ボールを持っていない時間」
サッカーをしている子どもたちは、上手な選手を見るとボールを持っている場面に注目しやすいです。
ドリブル。
シュート。
トラップ。
フェイント。
もちろん、どれも大切です。
しかし上田綺世を見るときは、ぜひボールを持っていないときも見てほしいです。
相手DFの横にいるのか。
後ろにいるのか。
急に離れるのか。
いつ走り始めるのか。
味方がボールを持った瞬間、どこを見ているのか。
そこにストライカーとしてのヒントがあります。
サッカーはボールを持っている時間より、持っていない時間の方が圧倒的に長いスポーツです。
だからこそ、
ボールがないときに何をするか
が非常に重要になります。
上田綺世から学べる走り方
上田綺世の動きは、走り方という視点でも面白いです。
サッカー選手は陸上選手のように一直線に走るだけではありません。
前。
斜め。
横。
急停止。
方向転換。
再加速。
これを繰り返します。
そのため必要なのは、
「最高速度」
だけではありません。
重要なのは、
必要な瞬間に身体を動かせること。
そして短い距離で加速できることです。
上田綺世のゴール前の動きを見ると、この能力の重要性がよく分かります。
上田綺世の凄さは「ゴールの前に勝負していること」
上田綺世の凄さを考えると、最終的にはここに行き着きます。
シュートを打つ前。
ボールを受ける前。
クロスが入る前。
その時点ですでに相手DFとの勝負を始めています。
相手の位置を見る。
味方を見る。
スペースを見る。
少し離れる。
一瞬止まる。
そして突然走る。
その積み重ねによって、最後のシュートチャンスが生まれます。
だから上田綺世を見るときは、ゴールシーンだけではなく、
「ゴールの5秒前」
に注目してみてください。
そこにはストライカーに必要な技術が詰まっています。
足の速さ。
一歩目。
予測。
ポジショニング。
緩急。
冷静さ。
そして何度でもゴールを狙う気持ち。
上田綺世は、これらを高いレベルで持っているからこそ、日本代表のストライカーとして世界で勝負できているのだと思います。
これからさらに経験を重ねていけば、日本サッカーを代表するゴールゲッターとして、もっと大きな舞台で活躍する可能性があります。
今後も上田綺世のゴールだけでなく、
「なぜその場所にいたのか?」
という部分に注目して見ていきたい選手です。




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