速くさせようとするほど遅くなる理由|走りが伸びない子に共通する“教えすぎ”の正体とは?
- 森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都

- 1 日前
- 読了時間: 3分
「一生懸命教えているのに、なぜか速くならない」
「フォームを直しているのに、逆に走りがぎこちなくなった」
走りの学校や走り方教室、スポーツ現場で非常によく聞く悩みです。
実はこれには、はっきりとした理由があります。
それは――
速くさせようとすればするほど、走りは遅くなる構造があるからです。
■ なぜ“頑張って教える”ほど遅くなるのか?
結論から言うと、
脳と身体の役割を壊してしまうからです。
人の走りは本来、
無意識
反射
感覚
で成り立っています。
しかし「速くさせよう」とすると、多くの場合、
腕はこう振って
膝を高く上げて
前傾して
ここを意識して
と、考えさせすぎる指導になってしまいます。
その結果、子どもの頭の中では
「正解を探しながら走る」状態が起きます。
これは脳で言えば
ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいる状態。
当然、スピードは出ません。
■ 速い子ほど「考えていない」
トップレベルのスプリンターや、足の速い子どもに共通する特徴は
✔ 走っている時に何も考えていない
✔ 言語化できない
✔ 感覚で走っている
という点です。
逆に、伸び悩む子ほど
フォームを気にする
注意点を思い出す
ミスを恐れる
この状態になると、身体は固まり、動きは遅くなります。
■ 「正しいフォーム」が才能を止めることもある
よくある誤解が
「正しいフォームに直せば速くなる」という考えです。
しかし実際は、
成長途中の身体
骨格・筋力・柔軟性の違い
その子なりの動きやすさ
があります。
それを無視して
「型」に当てはめると、
本来のリズムが崩れる
動きが小さくなる
走るのが楽しくなくなる
結果、走力は低下します。
■ 速くするために「やらない方がいいこと」
速くしたいなら、まずやめるべきことがあります。
❌ 走りながら細かく修正する
❌ 毎回違うアドバイスを出す
❌ ミスをすぐ指摘する
❌ 他の子と比較する
これらはすべて
無意識の動きを壊す行為です。
■ 本当に速くなる指導とは?
速くなる子に共通しているのは、
考えない
迷わない
失敗を気にしない
この状態を作れているかどうか。
そのために必要なのは、
✔ 動きを“感じさせる”練習
✔ 成功体験を増やす声かけ
✔ 教える量を減らす勇気
です。
「教えない」ことは、
放置ではなく高度な指導です。
■ 保護者・指導者ができる一番大切なこと
それは、
「速くしようとしないこと」
矛盾しているようですが、
これが最短ルートです。
楽しく走れる
自分の感覚を信じられる
失敗しても大丈夫
この環境が整った時、
走りは自然と速くなります。
【まとめ】
速くさせようとするほど遅くなるのは自然な現象
原因は「考えさせすぎ」
速さは無意識から生まれる
教えすぎないことが最大の近道
走りを伸ばす鍵は、
技術ではなく環境と関わり方にあります。

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