top of page

足を速くするためには「余計なことをしない」ことが一番|情報過多がスピードを落とす理由

足を速くするためには「余計なことをしない」ことが一番|情報過多がスピードを落とす理由


■ はじめに


「どうすれば足が速くなるのか?」

その答えを求めて、インターネットやSNS、YouTube、書籍など、あらゆる情報を探している方は多いと思います。


しかし、情報を集めれば集めるほど、逆に「どれを信じたらいいのかわからない」「動きがごちゃごちゃして、速くなれない」と悩む人が増えているのも事実です。


足を速くしたいなら、大切なのは「余計なことをしないこと」。

本当に必要なことは、実はごく限られているのです。


この記事では、「なぜ余計な情報や練習がスピードを下げるのか」「どうすれば必要なことだけに集中できるのか」について、具体的に解説していきます。


■ 情報を入れすぎると“動き”がバラバラになる


足が速くなるための理論や練習方法は、無数に存在します。

• 腕の振りを大きくする

• つま先接地を意識する

• 地面を押す感覚を強く

• 骨盤を前に出す

• 体幹を意識する

• 前傾姿勢を保つ

• ハムストリングを使う

• 踵をお尻に近づける

• 接地時間を短くする

• ストライドを伸ばす…


どれも正しそうに見える言葉ですが、これらをすべて意識しながら走ることは不可能です。


むしろ、「あれもこれもやろう」とすると、動きがバラバラになり、自然な走りが失われてしまいます。頭が混乱し、体がうまく動かない。結果、タイムが伸び悩むのです。


■ 本当に速い人は「シンプル」に走っている


速く走れる人ほど、「考えすぎていない」ものです。


フォームに無駄がなく、リズムが一定で、体の連動がスムーズ。これは、正しい技術が“無意識に”できている状態です。


逆に遅い人ほど、「腕はこうかな?」「足はこうかな?」「体幹は…」と走りながら考えてしまい、動きがギクシャクします。


つまり、「情報の多さ=速さ」ではなく、

「必要なことだけに集中できる人=速くなれる人」なのです。


■ 練習も「多ければいい」ではない


例えば、1週間でこんな練習スケジュールを立てたとします。

• 月:もも上げ

• 火:体幹トレーニング

• 水:ハムストリング強化

• 木:フォーム修正

• 金:ピッチ走

• 土:ストライド走

• 日:全力ダッシュ+動画チェック


一見ストイックに見えますが、毎日違うことをしていると、体に「何が効いているのか」が定着しません。フォームも意識もバラつき、土台が育たないのです。


実は「これだけやればOK」という練習を、1日5分でもいいから毎日繰り返す方が、圧倒的に効果的です。スピード向上に必要なのは「引き算の思考」なのです。


■ 情報も練習も「選ぶ力」が必要


現代は情報があふれている時代です。

だからこそ、何をやるかよりも、「何をやらないか」を決めることがとても重要です。


では、どうやって選ぶのか?


ポイントは3つです。


① 自分の走りの課題を把握する


「腕ふりが小さい」「接地が遅い」「バタバタしている」など、自分の走りのクセをまず知る。


② 目的を明確にする


「スタートを速くしたい」「後半の減速を減らしたい」など、目標を明確にする。


③ その目的に合う方法だけを選ぶ


たとえば「ピッチが遅い」が課題なら、「もも上げドリル」だけに1週間集中する、というように一点集中で取り組む。


これだけで、効果の出方が変わってきます。


■ 頭ではなく「体で理解する」時間を増やす


理論を知ることは大切です。ですが、理論はあくまで“補助”。

走ることは体で覚えるものです。


動画ばかり見て、情報だけが増えていくと、頭でっかちになってしまいます。

大切なのは、「知る → 動く →感じる →直す」という体の感覚のループ。


このループを作るためには、「余計なことを考えすぎない」「無駄に情報を取りすぎない」ことが前提になります。


■ まとめ|速くなりたいなら、まずは“1つ”に絞る


足を速くしたい。

そのために努力すること、知識を得ようとすることは素晴らしいことです。


でも、努力と情報は「多ければいい」というものではありません。


むしろ、余計なものを減らして、“今の自分に本当に必要な1つ”に集中することが、スピードアップへの最短ルートです。


最後に伝えたいこと


足が遅いのは、努力が足りないからじゃない。

速くならないのは、努力の方向が“多すぎる”からかもしれない。


あなたに必要なのは、「10の理論」ではなく、「1つの行動」です。

今やるべきことを、シンプルに、毎日繰り返してみましょう。

それだけで、走りはきっと変わります。


最新記事

すべて表示
小学生で1年間で平均どのくらい速くなる?速くなる「人何人分」を徹底解説!

小学生で1年間で平均どのくらい速くなる?速くなる「人何人分」を徹底解説! 「うちの子、1年でどれくらい速くなるんだろう?」 「練習すれば、運動会で1位になれるのかな?」 足の速さは、子どもの成長を感じられるわかりやすい指標のひとつです。そして保護者の方の多くが気になるのが、...

 
 
 
資本主義社会がつくる健康と運動の構造|医者と製薬会社、指導者とメーカーの関係を考える

資本主義社会がつくる健康と運動の構造|医者と製薬会社、指導者とメーカーの関係を考える 私たちの健康やスポーツに関わる世界には、常に「お金」と「仕組み」が存在しています。 例えば、病気になると私たちは病院に行きます。そこで処方される薬は、製薬会社によって開発・販売されています...

 
 
 

Comments


© 2023 by Nicola Rider.
Proudly created with Wix.com

 

bottom of page