小学生で1年間で平均どのくらい速くなる?速くなる「人何人分」を徹底解説!
- 森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
- 7月8日
- 読了時間: 4分
小学生で1年間で平均どのくらい速くなる?速くなる「人何人分」を徹底解説!
「うちの子、1年でどれくらい速くなるんだろう?」
「練習すれば、運動会で1位になれるのかな?」
足の速さは、子どもの成長を感じられるわかりやすい指標のひとつです。そして保護者の方の多くが気になるのが、「1年間でどのくらい速くなるのか?」ということ。今回は、50m走の平均タイムからみる「小学生の1年間での成長の幅」と、「速くなる=人何人分抜けるのか?」という感覚的な視点でも解説していきます!
小学生の50m走の平均タイムとは?
まずは、小学生の50m走の全国平均タイムを確認しましょう(文部科学省「体力・運動能力調査」などのデータを参考)。
学年 男子平均 女子平均
小1 約10.5秒 約10.8秒
小2 約9.9秒 約10.3秒
小3 約9.3秒 約9.7秒
小4 約8.7秒 約9.2秒
小5 約8.3秒 約8.9秒
小6 約7.9秒 約8.6秒
1年間で平均0.5〜0.6秒ほど速くなっています。つまり、毎年およそ「0.5秒前後」のスピードアップが期待できます。
「0.5秒」ってどれくらいの差?人何人分?
ここで気になるのが、「0.5秒速くなると、何人分くらい前に行けるの?」という疑問。
実は50m走での0.5秒の差は、かなり大きな差です。平均的な小学生の走る速度は秒速5〜6m程度なので、0.5秒で2.5〜3mの差がつきます。
これは、ざっくり言えば「1〜2人分前に出る」イメージです。
たとえば、小4で50mを8.7秒で走っていた子が、1年後に8.2秒になるとします。すると、運動会の徒競走で2位だった子が1位になる可能性が高い。このように、0.5秒の伸びは「順位を1〜2人分上げる伸び」なんです。
練習次第では、1秒以上も速くなる!
ここで紹介しているのは「全国平均」です。ですが、実際には以下のような要因で、1秒以上速くなる子も珍しくありません。
• フォーム改善
• 走り方の理論を学んだ
• スタートダッシュの技術が身についた
• 体の成長と筋力アップ
• 日々の運動量の増加
たとえば、9.5秒だった子が8.2秒になると、1.3秒短縮=人3〜4人分くらい抜かす感覚になります。これくらい変わると、「別人レベルで速くなったね!」と周囲も驚く変化です。
足が速くなる子の特徴とは?
1年間で大きく伸びる子には、いくつか共通点があります。
① よく走って遊んでいる
鬼ごっこ、ドッジボール、サッカー、外遊びなど、日常的に全力で走る機会が多い子は、自然と筋力・持久力・瞬発力がついています。
② 練習に前向きで継続できる
苦手意識を持たず、週に数回でも走り方の練習をコツコツと続けられる子は、フォームも安定してきます。
③ 自分の走りを知っている
「足が流れている」「つま先が上がってない」「腕が振れていない」など、自分の走り方の課題を理解し、意識して改善できる子は、どんどん伸びます。
じゃあ、うちの子はどれくらい速くなる?
では、読者のみなさんの疑問に答える形で例を出してみましょう。
例1)小2男子・9.9秒 → 1年後:9.3秒
→ 0.6秒短縮。人2人分前に出る可能性大!
例2)小4女子・9.5秒 → 1年後:8.6秒
→ 0.9秒短縮。人3人分は抜かせる!運動会の順位も逆転?
例3)小6男子・8.0秒 → 1年後:7.9秒(誤差レベル)
→ この段階では、筋力よりも技術改善で差が出る!
高学年になってくると、筋力や成長のピークに差が出てくるため、練習だけでは伸びにくい時期にもなってきます。しかし、フォームや走り方を整えることで0.3秒縮まることは十分可能です。
まとめ|「1年間=人1〜2人分の成長」と考えよう
小学生の1年間の成長は驚くほど大きく、特に低学年〜中学年では毎年0.5秒前後のスピードアップが期待できます。そしてこれは、「人1〜2人分を抜かせる」だけの価値ある成長。
さらに、ただ自然に過ごすだけでなく、意識してトレーニングや外遊びを増やすことで、0.8秒〜1秒といった、順位が大逆転するレベルの成長も狙えます。
子どもは1年で大きく変わります。
今「足が遅い」と思っていても、正しい環境と練習があれば、1年後にはヒーローになれるかもしれません。
まずは自分のタイムを知り、そこからどれくらいの伸びが見込めるか、ぜひ一緒に見守ってあげてくださいね!
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