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走りを速くするために、一貫性を持つべきものとは?

  • 執筆者の写真: 森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
    森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
  • 5月30日
  • 読了時間: 4分

「足を速くしたい」「もっと速く走れるようになりたい」——そう思ってトレーニングに励む人は多いですが、成果が出る人と出ない人の違いはどこにあるのでしょうか?


その答えのひとつに、「一貫性」があります。ただし、「ただ練習を続ければいい」という話ではありません。一貫性を持つべきポイントを見誤ると、努力が遠回りになってしまうこともあるのです。


では、走りを速くするために、私たちは何に一貫性を持てば良いのでしょうか?


一貫性のある「目的」


まず最も大切なのが、「何のために速く走りたいのか」という目的への一貫性です。

• 運動会で1位を取りたいのか

• サッカーやバスケットのプレーでスピードを武器にしたいのか

• 短距離走で自己ベストを更新したいのか


目的が違えば、必要なトレーニングも違います。例えば、50mを速く走りたい小学生が、400m選手のような練習をしていても逆効果です。


目的を明確にし、それに沿ったメニューをブレずに継続する。この「目的との一貫性」がまず第一のカギです。


一貫性のある「フォーム意識」


速く走るには「正しいフォーム」が不可欠です。ですが、正しいフォームは一朝一夕では身につきません。むしろ、少しずつ修正を積み重ねていく地道な作業です。


そしてこのフォーム改善には「一貫した意識」が求められます。

• 腕振りの方向が毎回バラバラでは意味がない

• 接地の位置が日によって違えば走りも不安定になる

• ピッチやストライドの感覚がコロコロ変わっては成果に繋がらない


たとえ少しずつでも、「今日は腕振りに集中」「次は接地位置を意識」と、段階的に整えていく姿勢が重要です。毎回意識するポイントを持ち、修正し、振り返る。その「意識の一貫性」が理想のフォームへ導いてくれます。


一貫性のある「リズムとテンポ」


速く走れる人は、自分なりのテンポを持っています。それは音楽で言えば「ビート」、料理で言えば「火加減」のようなもので、感覚的に掴んでいくものです。


ところが、多くの人はそのテンポが日によってバラバラだったり、レース中に乱れてしまったりします。


そこで必要なのが、「一定のリズムで走る練習を繰り返すこと」、つまり「テンポの一貫性」です。


例えば、メトロノームやリズム音を使ったピッチ練習、100mを何本も同じタイムで走る練習などが効果的です。自分の身体が「このテンポが一番速く走れるんだ」と覚えるまで反復することで、本番でも自然とスピードが出せるようになります。


一貫性のある「取り組み方」


当たり前に聞こえるかもしれませんが、速くなるためには「継続」が必要です。週に1回しか走らない人と、週に3回走っている人では、当然ですが走力に差が出ます。


ただし、ここでも大事なのは「一貫性のある取り組み方」です。

• 練習日だけ全力でやって、他の日は何もしない

• 食事や睡眠がバラバラで疲労が抜けない

• 気が向いた時だけフォームを意識する


こうした取り組み方では、結果が出る前に挫折してしまいます。


逆に、練習の頻度やタイミング、アップ・ダウン、ケア方法までを自分なりの「型」として整えていくと、少しずつ身体に変化が出てきます。派手さはなくても、積み重ねの質を高めることが「本物の速さ」を生み出すのです。


一貫性のある「考え方」


最後に、もっとも見落とされがちで、しかし最も大切とも言えるのが「考え方の一貫性」です。

• 「速くなるには正しい努力が必要だ」という信念を持てるか

• 「失敗や停滞も成長の一部だ」と捉えられるか

• 「地道な練習こそ力になる」と信じられるか


速さを手にするまでには、必ず「伸び悩み」の時期があります。そのとき、「やっぱり自分には無理なんだ」と諦めてしまうのか、それとも「ここが正念場」と前向きに受け止められるのか——。


この“心の軸”に一貫性がある人ほど、継続力があり、フォームも崩れにくく、走りの質も安定しています。


考え方の土台がぶれなければ、いずれ結果は必ずついてきます。


まとめ|一貫性のある人が「本当に速くなる」


走りを速くしたいと願うなら、ただ「練習する」だけでは足りません。

• 目的への一貫性

• フォーム意識の一貫性

• テンポの一貫性

• 取り組み方の一貫性

• 考え方の一貫性


この5つがそろったとき、速さは一気に加速します。


特別な才能や最新のトレーニング法よりも、自分自身を「一貫した状態」で保つ力こそ、最高のスピードを生む鍵なのです。



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