強いチームと弱いチームの差は何か?志?目標?
- 森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都

- 6月15日
- 読了時間: 4分
スポーツ、ビジネス、学校の部活動、あらゆる「チーム」において、「強いチーム」と「弱いチーム」の違いはどこにあるのでしょうか?
技術や知識、環境などの外的要因ももちろんありますが、実はもっと本質的な部分にこそ、大きな違いがあります。
それは、「志」や「目標」の質と共有のされ方にあります。
本記事では、強いチームと弱いチームの根本的な違いについて、志や目標の持ち方・伝え方・浸透のさせ方を中心に深掘りし、どのようにすればチームの力を底上げできるかを解説します。
「志」があるチームはブレない
まず、強いチームには必ずと言っていいほど「志」があります。
ここでいう志とは、単なる目標(例:○○大会で優勝)というよりも、「何のためにその目標を追いかけるのか」「自分たちはどんな存在でありたいのか」という“理念”に近いものです。
たとえば、
• 「人を感動させるようなプレーをする」
• 「応援されるチームであり続ける」
• 「挑戦する姿勢を貫き通す」
といった、目標よりももっと根っこにある思いです。
この志があると、どんなに困難があっても軸がブレません。
逆に、志がないチームは、調子が悪くなるとすぐに空中分解してしまうのです。
目標の「共有」と「納得」の深さが違う
目標を設定すること自体は、強いチームでも弱いチームでも当たり前のように行われています。
ですが、実際に「全員がその目標を本気で追いかけているか?」と問われると、差が出てきます。
弱いチームでは、リーダーだけが熱くなっている、監督やコーチだけが高い目標を掲げている、という構図になりがちです。
選手たちは「一応、目標として聞いているけど、どこか他人事」のような状態。
一方、強いチームでは、選手一人ひとりが目標を「自分ごと」として受け止めています。
「なぜこの目標を掲げるのか」「その達成が自分やチームにとってどんな意味があるのか」までを理解・納得しているのです。
共有されるだけでなく、腹落ちしている。この「納得の深さ」が、行動の質を変えます。
弱いチームは目先、強いチームは長期視点
弱いチームは、どうしても「目の前の試合に勝つ」「次の課題をこなす」といった短期的な視点になりがちです。
短期的な成果に一喜一憂し、負ければ落ち込み、勝てば油断してしまう。
対して、強いチームは「長期的にどう成長するか」「この先どんなチームでありたいか」といったビジョンを持っています。
たとえ今の試合に負けても、その中に「次につながる学びがあったかどうか」を重視します。
つまり、結果よりもプロセスを評価し、自分たちの成長にフォーカスしているのです。
この姿勢が積み重なり、やがて揺るがない強さへとつながっていきます。
チーム内の「信頼関係」が決定的な差になる
志や目標がいくら素晴らしくても、それを本気で信じ、共に追いかけられる「関係性」がなければチームは機能しません。
強いチームには、圧倒的な信頼関係があります。
• 指導者と選手
• リーダーとメンバー
• メンバー同士
それぞれが「この人は自分のことを本気で思ってくれている」「一緒に頑張れる」と感じているからこそ、厳しい場面でも助け合い、高め合うことができます。
逆に、弱いチームではどこか冷めていて、「あの人は自分のことを理解していない」「指示されているからやるだけ」といった受け身の空気が漂っていることが多いです。
強いチームは「文化」を作っている
志や目標が浸透し、信頼関係が育つと、そこには自然と「文化」が生まれます。
たとえば、
• 練習に遅刻しない
• 先輩が後輩に声をかけてフォローする
• 負けた試合でもすぐにミーティングを開いて前向きな言葉が出る
こうした行動が「当たり前」となっている状態です。
文化とは、指示されなくても自然と生まれる行動習慣のこと。
この文化が根付いているチームは、ちょっとした不調やミスにも耐性があり、継続的に成長していきます。
一方、弱いチームは文化がなく、外からの圧力(監督の指示など)がないと動かないため、継続的な力がつきにくいのです。
結論:「志×共有×信頼=強さ」
強いチームと弱いチームの差は、単なる技術や戦術だけで語れるものではありません。
志があり、目標が全員に共有・納得されており、信頼関係が育ち、文化として根付いているか。
この“内面的な土台”こそが、チームの強さを決定づける最も重要な要素です。
そしてこれは、時間をかけて丁寧に育てていくものです。
すぐに結果は出ないかもしれませんが、本質的な強さを求めるならば、志・目標・信頼を大切にしたチームづくりを始めてみてください。
おわりに
あなたのチームには、どんな志がありますか?
その志は、メンバー全員に届いていますか?
共有されたその目標を、全員が心から「やりたい」と思えていますか?
「志を持ち、共有し、信じ合えるチーム」こそが、真に強いチームです。
未来の勝利は、その土台づくりから始まっています。

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