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厚底シューズは子どもに履かせても大丈夫?メリットとデメリットを徹底解説

  • 執筆者の写真: 森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
    森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
  • 2025年6月9日
  • 読了時間: 5分

最近では、大人のランニングシーンや競技用シューズとして人気の高い「厚底シューズ」。マラソン界でも記録を塗り替えるアスリートたちの足元には、必ずと言っていいほど厚底のカーボンシューズが使われています。

この流れを受けて、子ども用の運動靴やスニーカーにも「厚底モデル」が増えてきました。


でも、「うちの子に厚底って履かせていいの?」「かえって体に悪影響があるのでは?」と、不安に思う保護者の方も少なくないはずです。

本記事では、子どもに厚底シューズを履かせることのメリットとデメリットをわかりやすく解説します。


■ そもそも「厚底シューズ」とは?


厚底シューズとは、通常のシューズよりミッドソール(靴底のクッション部分)が分厚いシューズのことを指します。一般的には、衝撃吸収性を高めたり、推進力を生み出す構造になっていたりと、機能性重視の設計がされています。


競技用ではカーボンプレートを内蔵したものもあり、地面を蹴る力を強化することができます。ただし、これは体幹や脚力がある程度発達している大人やトップアスリート向けの設計です。


では、子どもにはどうなのでしょうか?


【メリット】子どもが厚底シューズを履くことの利点


① 衝撃吸収性が高く、足への負担を軽減できる


子どもは体重が軽く関節も柔らかいですが、そのぶん地面からの衝撃にも敏感です。厚底シューズはソールが分厚いため、着地の際の衝撃をしっかり吸収し、かかと・膝・股関節への負担を軽減する効果が期待できます。


特に運動会の練習や長時間の外遊びなど、走り回る時間が長い子にとってはありがたい設計です。


② 身長が少し高くなり、自信を持てる場合がある


少し意外な点ですが、厚底で身長が高くなることが子どもの自信につながることもあります。特に年長〜小学生低学年の子どもにとっては、見た目や体格が気になる年頃。「かっこいい靴」「速く走れそうなデザイン」は、モチベーションアップにもつながります。


③ デザイン性が高く、子ども自身が気に入る場合も


最近の子ども用厚底シューズは、スポーツブランドやキャラクターコラボなどデザイン性も高く、子どもが「履きたい!」と思うような見た目のものが増えています。

運動を嫌がる子どもでも、お気に入りの靴を履くことで外遊びが楽しくなることも期待できます。


【デメリット】厚底シューズが子どもに及ぼすリスク


① 地面との感覚が鈍り、バランス感覚が育ちにくくなる


厚底シューズは地面との距離が遠くなるため、足裏からの感覚情報が減少します。そのため、特に発育段階の子どもにとっては、足裏感覚・バランス感覚・姿勢制御の発達を妨げるリスクがあります。


転倒や捻挫のリスクも高くなるため、「厚底=高性能」だからといって安易に選ぶのはNGです。


② 正しい走り方が身につきにくくなることも


厚底は推進力を補助してくれる一方で、自分で地面を押す力(脚力・体幹)が養われにくいという側面もあります。

子どもにとっては「自分の足で地面を押す」「姿勢を維持する」経験こそが成長に必要で、厚底シューズがその感覚を奪ってしまうと、結果として走り方が崩れてしまうこともあります。


③ ケガや転倒のリスクが高くなる可能性も


ソールが厚くなると、足首の動きが制限されやすくなります。特に足首がまだ安定していない低年齢の子どもでは、着地時のぐらつきや足首の捻挫などのリスクが増えることが指摘されています。


さらに、「高反発=速く走れる」と期待しすぎると、子どもが自分の能力を超えてスピードを出してしまい、転倒するケースもあるため注意が必要です。


■ どんな子どもに厚底シューズが合っている?


厚底シューズを選ぶべきかどうかは、年齢・運動レベル・用途によって大きく変わってきます。


状況 厚底シューズのおすすめ度

3〜5歳(未就学児) ❌基本的には非推奨(薄底で足裏感覚を育てるべき)

小学1〜2年生 △注意しながら短時間の使用ならOK

小学3〜6年生(運動が得意) ◎短距離走や運動会などでは有効

長時間の遊び用 △疲労軽減にはいいが、毎日使いすぎ注意


■ 子どもに履かせるなら、こんなポイントをチェック!


厚底シューズを選ぶ場合、以下の点を確認しましょう。

• ✅ 厚すぎないソール(3cm以下推奨)

• ✅ 足がしっかり曲がる設計(足の屈曲に合わせたソール)

• ✅ かかと部分が硬く、安定していること

• ✅ サイズが合っていて、脱げにくいこと

• ✅ 滑りにくいアウトソール


そして、**使う場面を限定する(運動会や走る遊びの日だけ)**といった工夫も大切です。


■ 結論|厚底シューズは「目的を絞って使う」が正解


子どもに厚底シューズを履かせるのは、一概に良い・悪いではなく、「使い方」が大事です。


成長段階の子どもにとっては、足裏の感覚やバランス能力、正しい姿勢の獲得がとても大切です。そのため、日常的に厚底を履かせ続けるよりも、特別な日や限定的な場面で活用することをおすすめします。


たとえば、

• 運動会やかけっこ大会などで「本気を出す日」

• 衝撃吸収が必要な長時間の外遊び

• デザインが気に入って気分が上がるとき


このような「目的をもって使う」ことが、厚底シューズのメリットを活かしつつ、デメリットを避ける一番の方法です。


子どもの足と成長を守るのは、親の選択。


見た目やトレンドに流されるのではなく、

「この子にとって、本当にいい靴はどれか?」を見極める視点を持つことが、

将来の運動能力や体のバランス形成に大きな影響を与えます。


厚底シューズも、上手に付き合えば立派な「味方」になります。

ぜひ、お子さんの足と成長に合った靴選びをしていきましょう。



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