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清水空跳―今後、100m走の日本新記録への可能性と課題について

  • 執筆者の写真: 森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
    森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
  • 7月31日
  • 読了時間: 3分

清水空跳――“空を跳ぶ”16歳、10秒00で高校新記録


2025年7月26日、星稜高校2年(16歳・2009年2月生まれ)の清水空跳選手が、広島インターハイ男子100m決勝で 10秒00(追い風1.7m/s) をマークし、日本高校新記録、U20日本新記録、U18世界(世界U18)最高記録、そして 東京世界陸上(2025年)参加標準記録 を一気に突破しました。既存の高校記録10秒01(桐生祥秀/2013年)を12年ぶりに塗り替え、日本歴代5位タイの好タイムでもあります 。


清水選手は、予選で向かい風の中10秒30、準決勝は10秒19でU18日本記録に並び、最終決勝では文句なしの走りでしっかりと記録を出しました 。


期待される「9秒台」突破への道


高平慎士氏(元北京五輪リレー銀)のコメントによると、清水選手の走法は山縣亮太選手に似ており、上下ブレ少ない推進力の強い技術でトップスピードに持ち込める点を指摘されており、9秒台の可能性は十分あると評価されています 。


また、試合前から「9秒台を狙う気持ち」で臨んでいたという自己言及もあり、精神面でも覚悟が見えます 。


今後の 期待と可能性


1. 東京世界選手権(9月)出場し、日本代表候補となる可能性

 参加標準記録(10秒00)をクリアしたことで、サニブラウン(9秒96)、桐生(同)らと共に、東京世界選手権の代表枠に浮上しています。3枠争いの中で、清水選手が現役高校生という点も注目されています 。

2. 複数回10秒00台+9秒台への記録更新

 今回は特別な大会形式(予選・決勝タイムレース)と追い風条件の追い風参考記録状況も背後にあります。今後は同じレベル以上のタイムを安定して複数回出すことで、9秒台へ近づけるでしょう 。

3. 国内外とのレベル比較で世界基準に近づく

 現在、世界的には9秒8台の選手たちが主流。清水選手はまだ国内基準を超えていませんが、10代ホープの中では上位レベルに位置付けられています。ここからルーキーらが次々と現れる世界と競い合いながら9秒台を目指す展開になりそうです 。


今後の 課題と乗り越えるポイント


1. 一過性にしない“再現性”

 高校生での快記録とはいえ、それを“再現”できるかどうかが鍵。次の公式戦、日本選手権、高校記録更新競走で10秒00台を安定して出せるかが問われます 。

2. 身体の成長とケガ管理

 まだ成長過程の16歳。筋力やフィジカルをさらに発展させる時期であり、オーバートレーニングや故障リスクを慎重に見極める必要があります。上半身下半身の連動、脚の回転、後半の持久力を磨いていきたいところです 。

3. ライバルの存在と競争

 同学年・同世代の菅野翔唯選手など、10秒06をマークした選手も現れ始めています。競争によって切磋琢磨することでさらに速くなる環境を作ることが大切です 。

4. 環境(コーチング・サポート体制)

 世界選手権や今後の国際大会を見据えるなら、現状の高校環境を越えて、専門コーチや強化プログラムの元でトレーニングするステップも必要になるかもしれません。


まとめ:日本新記録への期待と清水選手の未来


清水空跳選手は、インターハイでの10秒00で記録の可能性を日本スプリント界に再度示しました。今後、数少ない9秒台突破者を目指す中で期待されるのは、1)記録の再現性、2)身体の成熟と強化、3)強力なライバルとの競争環境、4)充実した強化体制の4点です。


もしこれらがうまく噛み合えば、日本歴代記録(現・9秒95台)更新――ひいては、清水空跳選手が日本新記録ホルダーとして9秒台前半を出す未来も見えてきます。それは、桐生選手や山縣選手の次の世代として、日本短距離史に新たな1ページを刻む瞬間になるでしょう。


今後の大会での走り、特に9月の東京世界選手権での挑戦や、今後のインターハイ・日本選手権での動きが、清水選手の本当の“ポテンシャルの証明”になります。ともに注目し、応援していきたい若きスプリンターです。

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