【完全版】野球に筋トレは必要?山本由伸に学ぶ“しなやかに強くなる”最新トレーニング術
- 森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都

- 1 日前
- 読了時間: 3分
近年、野球における筋トレの重要性はますます語られるようになりました。しかし、「筋肉だけつければ球速が上がる」「パワーをつければ打球が飛ぶ」という単純な話ではありません。日本を代表する投手・山本由伸は、まさに“しなやかさ”と“強さ”を両立させたトレーニング哲学の体現者です。
筋トレは必要ですが、ただ重いものを持つだけではパフォーマンスは伸びません。大切なのは 体の使い方を整えつつ、必要な部分を効率よく鍛えること。では、山本由伸は何を意識し、どのようにトレーニングしているのでしょうか。
■ポイント1:体幹は「固める」より「連動させる」
山本由伸の投球の特徴は、全身が滑らかにつながるようなフォームにあります。強い体幹は確かに必要ですが、腹筋をガチガチに固めればいいわけではありません。
重要なのは
・股関節 → 体幹 → 肩 → 指先
この“力の流れ”がスムーズに伝わる状態をつくること。
そのために山本由伸が取り入れているのが、
• デッドバグ
• プランクのバリエーション
• ローテーション系トレーニング
といった「安定と可動を両立させるメニュー」です。
これは投手だけでなく、打者のスイングにも直結する考え方です。
■ポイント2:下半身は“重さ”より“正しい方向への力”
山本選手の安定したフォームを支えるのが、強靭な下半身です。しかし、ただスクワットで重量を増やすだけでは、野球の動きには直結しません。
ポイントは
「横方向への力を出す」トレーニングを増やすこと。
例えば、
• ヒップリフト
• サイドランジ
• スプリットスクワット
• リアクションステップ
など、左右や斜めへの動きを伴うメニューです。
これにより、投球時の踏み込みや打撃の軸足の安定感が劇的に変わります。
■ポイント3:肩・肘は“鍛える”より“整える”
山本由伸は、肩や肘への負担を極端に抑えるフォームとしても評価されています。彼のトレーニングは、可動域を広げつつ、インナーマッスルをバランスよく使える状態をつくることに重点があります。
特に
• チューブトレーニング
• スキャプラ(肩甲骨)可動エクササイズ
• ローテーターカフ強化
を取り入れることで、「投げるための肩」を常に保っています。
肩回りの筋肉を単純に鍛えるより、
“肩甲骨が自由に動く”状態を優先する
これがケガ予防にも、球質の向上にもつながります。
■ポイント4:柔軟性×瞬発力という“二刀流の身体”
山本由伸は、柔らかさがありながら瞬発的な力も出せる“二刀流タイプの身体”を持っています。
これを作るために効果的なのが
• ダイナミックストレッチ
• メディシンボール投げ
• ジャンプ系トレーニング(プライオメトリクス)
などの「身体を弾ませるトレーニング」です。
ただ筋力を付けるだけだと、動きが硬くなり、野球のパフォーマンスは落ちることがあります。
しなやかさと爆発力の両立こそ、現代野球に最適な身体づくり と言えます。
■【まとめ】野球に筋トレは必要か?答えは“正しくやれば絶対必要”
野球に筋トレが必要かどうかは、明確に「必要」です。
ただし、山本由伸のように
• 連動性を重視する
• 可動域を広げる
• 競技特性に合わせた下半身強化
• 肩・肘は守りながら使う
といった“野球に最適化された筋トレ”が不可欠です。
重さを追い求めるのではなく、
動ける身体と、しなやかに力を伝えるフォームを作ることが、レベルアップの最短ルート です。

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