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ピラティスにはダイエット効果がないのか?効果と真実を徹底解説

  • 執筆者の写真: 森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
    森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
  • 3月1日
  • 読了時間: 5分

ピラティスは、体幹を鍛え、姿勢を整え、柔軟性を向上させるエクササイズとして知られています。しかし、「ピラティスにはダイエット効果がない」と言われることもあります。果たしてこれは本当なのでしょうか? この記事では、ピラティスとダイエットの関係について詳しく解説します。


1. ピラティスとは?基本的な特徴


まず、ピラティスの基本的な特徴について理解しましょう。


ピラティスの目的


ピラティスは、1920年代にジョセフ・ピラティスによって考案されたエクササイズで、以下のような目的があります。

• 体幹(コア)の強化

• 姿勢の改善

• 柔軟性の向上

• 呼吸と動作の連動

• 筋力バランスの調整


これらの目的からも分かるように、ピラティスは主に 「身体の機能を高めること」 に重点を置いている運動です。そのため、ピラティスが直接的なダイエット効果を持つかどうかは、目的次第で見方が変わります。


2. ピラティスにダイエット効果はない?


「ピラティスにはダイエット効果がない」と言われる理由はいくつかあります。


① 消費カロリーが比較的少ない


ダイエットの基本は 消費カロリーが摂取カロリーを上回ること です。しかし、ピラティスは有酸素運動ではなく、消費カロリーはそれほど高くありません。


一般的な運動の1時間あたりの消費カロリー(体重60kgの場合)は以下の通りです。

• ランニング(8km/h): 約480kcal

• 水泳(クロール): 約600kcal

• サイクリング: 約400kcal

• ピラティス: 約200〜300kcal


ピラティスの消費カロリーは、ウォーキング(約200〜300kcal)と同程度です。そのため、ピラティス単体では劇的な体重減少を期待するのは難しいと言えます。


② 心拍数があまり上がらない


ランニングやHIIT(高強度インターバルトレーニング)などの有酸素運動は、心拍数を上げることで脂肪燃焼効果を高めます。一方、ピラティスは ゆっくりとした動き で筋肉を意識するトレーニングのため、心拍数が大きく上がることはありません。


脂肪燃焼には「脂肪燃焼ゾーン」と呼ばれる心拍数の範囲(最大心拍数の50〜70%程度)を維持することが重要ですが、ピラティスではこれを達成しにくいのです。


3. ピラティスがダイエットに効果的な理由


では、ピラティスはダイエットにはまったく意味がないのでしょうか? 実は、ダイエットの観点から見ても ピラティスには大きなメリット があります。


① 姿勢が整い、代謝が上がる


ピラティスは 姿勢の改善 に非常に効果的です。猫背や反り腰などが改善されると、筋肉のバランスが整い、基礎代謝が向上します。基礎代謝が高いと、日常生活での消費カロリーが増え、痩せやすい体質になります。


② インナーマッスルが鍛えられる


ピラティスでは主に インナーマッスル(深層筋) を鍛えます。インナーマッスルは、大きな動きを生み出すアウターマッスルとは異なり、姿勢を維持するための筋肉 です。


インナーマッスルが強くなると、

• お腹周りが引き締まる

• 背筋が伸び、見た目がスリムに

• ぽっこりお腹の改善


といった効果が期待できます。体重はあまり変わらなくても、 「痩せて見える」 というメリットがあります。


③ ストレス軽減で食欲コントロールができる


ピラティスには、ストレスを軽減する効果 があります。深い呼吸を意識することで、副交感神経が優位になり、リラックス状態を作り出します。


ストレスが溜まると、つい暴飲暴食しがちですが、ピラティスを続けることで 「ストレスによる過食」を防ぐ ことができます。


④ 他の運動と組み合わせると効果的


ピラティス単体では劇的なダイエット効果は期待できませんが、 有酸素運動や筋トレと組み合わせることで相乗効果が生まれます。


例えば、

• ピラティス + ウォーキング → 姿勢が良くなり、効率よく歩ける

• ピラティス + ランニング → 体幹が安定し、走りやすくなる

• ピラティス + HIIT → 脂肪燃焼効果が高まり、リバウンドしにくい体に


というように、他の運動の効果を高める働きがあるのです。


4. ピラティスでダイエット効果を高める方法


ピラティスをダイエットに活かすためには、以下のポイントを意識しましょう。


① 週2〜3回の継続


ピラティスは1回で劇的な効果を得るものではありません。 週2〜3回を継続 することで、少しずつ体が引き締まっていきます。


② 食事管理と併用する


消費カロリーが少ない分、 食事管理 が重要です。タンパク質を意識した食事をとり、カロリーオーバーしないように注意しましょう。


③ 呼吸を意識して行う


ピラティスの効果を最大限に引き出すには、 正しい呼吸法(胸式呼吸) を意識することが重要です。呼吸が深くなると、代謝が上がり、脂肪燃焼効果も高まります。


まとめ


ピラティスには 「直接的なダイエット効果は少ないが、痩せやすい体を作る効果はある」 というのが結論です。


ピラティスがダイエットに向いていない理由


• 消費カロリーが少ない

• 心拍数が上がりにくい


ピラティスがダイエットに効果的な理由


• 姿勢が整い、代謝が上がる

• インナーマッスルが鍛えられ、引き締まる

• ストレス軽減で食欲コントロールができる


「ピラティスだけで痩せる」というよりも、ピラティスを習慣にしながら、食事管理や有酸素運動を組み合わせる のがダイエット成功の秘訣です!

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