清水空跳、身長164cmでも“爆速”な秘密を探る!
- 森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
- 7月29日
- 読了時間: 3分
🏃♂️ 清水空跳、身長164cmでも“爆速”な秘密を探る!
2025年7月26日、星稜高校2年の清水空跳選手(164cm/56kg)は、100mで 10秒00(追い風 +1.7m/s) をマークし、高校日本記録(桐生祥秀の10秒01)を12年ぶりに塗り替え、U‑18世界記録と見なされるスーパータイムを叩き出しました。同組を走った選手からは「同じ身長なのに何が違うんだろう」と絶句するコメントもあり、注目が集まりました。
① 身体サイズ「小柄だからこその強み」
多くの世界トップスプリンターは身長が180cm前後で、長いストライドを武器に走ります。一方、清水選手は 身長164cmと小柄 な典型的スプリンターとはいえません。にもかかわらず、高性能な「ターボエンジン」を搭載したような存在とされています。
星稜高校陸上部顧問・西野弥希さんは、地面への接地の効率を絶賛しています。「無理な力みなく、接地ポイントが上手」だからこそ力をロスせず、強く反発を得られるのだとか。
PDFインタビューでは、清水選手自身が「さらにストライドが大きくなればもっと速く走れる」と語っており、今後の伸びしろも期待されています。
② スタートの爆発力と加速フェーズ
清水選手の100mは序盤から圧倒的。予選・決勝いずれもスタート直後から50mで独走態勢に入り、その後もほとんど減速せずに走り切りました。
これは、小柄だからこそ重心が低く、地面への反発を受けやすい身体構造と、高回転かつ爆発的な「脚の動き」が合わさっているからだと考えられます。桐生選手や山縣亮太選手のような「長さで魅せるタイプ」とは違う、異なるアプローチのスプリントです。
③ 運動神経と生まれながらの素質
清水選手は実は 出生から“陸上一家”。父は走高跳、母は100mハードルの選手経験者で、姉も400mH選手でした。そのため、速く走るための運動神経や走りの感覚が幼少期から備わっていた可能性が高いです。
さらに、中学生時代には重症筋無力症という難病を患いながらも、それを克服して競技を続けてきたタフネスと精神力も大きな要因といえます。
④ 主要選手との比較
選手名 身長 代表タイム 特徴
清水空跳 164cm 10秒00 小柄だが爆発的な加速力を持つ、小さくても反発効率が高い
桐生祥秀(洛南) 約180cm 10秒01 高身長から伸びるストライドと滑らかなフォーム
山縣亮太 約180cm 9秒95台 高回転と長い脚を活かしたストライド重視のスプリント
清水選手は、桐生や山縣のような典型的スプリンターとは違い、「サイズではなく動き・質・効率」で勝負できる選手です。
⑤ 今後の展望と9秒台への挑戦
彼自身は「高校で9秒台を出すこと」を明確な目標に掲げており、今回の10秒00はその第一歩にすぎません。今後、ストライドがさらに伸び、筋力やテクニックが向上すれば、9秒台突入も現実的です。
インターハイ2冠や将来的な大学スプリント界、そして2028年ロサンゼルス五輪につながる可能性も視野に入れられています。
🧭 総まとめ:足の速さの“本当の秘密”
1. 効率の良い接地と反発 – 力まずに地面から反発を得る走り。
2. 低重心&高回転 – 身長からくる重心の低さが加速の鍵に。
3. 運動素質と精神力 – 陸上一家出身で、難病を乗り越えた覚悟と脳神経系の適応力。
4. 何より“質”を高める練習 – 力まないフォーム習得とストライド改善の追求。
清水空跳選手の走りは、“小柄でも勝てる”という可能性を示す、日本陸上界に新しい風を吹き込む存在です。ブログでこのストーリーを紹介するなら、「数字=記録」だけでなく、「動きの質」「身体の使い方」「生まれ持った環境や精神力」に注目して綴ることで、読者の興味をより深く引けるはずです。
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