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竹馬は運動能力向上に効果的?その理由と「乗れる人」と「乗れない人」の違い

  • 執筆者の写真: 森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
    森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
  • 10月2日
  • 読了時間: 4分

子どもの遊び道具として昔から親しまれてきた竹馬(たけうま)。

近年では「昭和の遊び」と思われがちですが、実は現代の子どもの運動能力向上に大きな効果を持つことが注目されています。竹馬を通じて得られるのは単なる遊びの楽しさだけではなく、体幹やバランス感覚、さらにはメンタル面での成長まで含まれるのです。


本記事では、竹馬がなぜ運動能力の発達に良いのか、また「竹馬に乗れる子と乗れない子の差」について詳しく解説します。


竹馬が運動能力向上に良い理由


1. 体幹(インナーマッスル)が鍛えられる


竹馬に乗るとき、一番大切なのはお臍(へそ)の位置=重心のコントロールです。

バランスを崩さないように常に腹筋・背筋を使うため、自然と体幹トレーニングになります。体幹が安定すると、走る・跳ぶ・投げるなどすべての運動がスムーズに行えるようになります。


2. バランス能力が飛躍的に向上する


竹馬は足元が不安定なため、微妙な体重移動で安定を保つ必要があります。この過程で前後左右のバランス感覚が養われ、スポーツ全般に役立つ土台が作られます。特にサッカーやバスケットボールなど、動きながらバランスをとる競技には効果的です。


3. 空間認知力が鍛えられる


竹馬に乗ると視点が高くなるため、周囲の景色や地面との距離感を把握する力が磨かれます。これを空間認知能力と呼び、ボールをキャッチする・相手との距離を測るなどスポーツ動作に欠かせないスキルに直結します。


4. 集中力と持続力が高まる


竹馬の練習では「転ばないように集中し続ける」必要があります。短時間でも集中力を要するため、遊びながらメンタルの持久力も育まれます。これは学習面にも良い影響を与えると言われています。


竹馬が「乗れる人」と「乗れない人」の差


では、同じように練習しても「すぐに乗れる人」と「なかなか乗れない人」がいるのはなぜでしょうか?大きな違いは次の点にあります。


1. 体幹の安定性


乗れる人は普段の生活や運動経験の中で体幹が安定していることが多いです。逆に乗れない人は姿勢が崩れやすく、腹筋や背筋の使い方に慣れていません。


2. バランス感覚の習熟度


自転車や平均台の経験がある子どもは、重心をとる感覚に慣れているため竹馬も上達が早い傾向にあります。一方、普段からあまり体を使った遊びをしていない子は時間がかかります。


3. 恐怖心の有無


高い位置に立つ竹馬は、子どもにとって「落ちるかもしれない」という心理的な不安があります。乗れる子は挑戦心が強く、怖さを乗り越えられるのに対し、乗れない子は恐怖心が強く体が硬直してしまうことが多いです。


4. 継続練習できる環境


乗れる人は「繰り返し練習できる環境」に恵まれています。家や学校で竹馬が常に使える環境があれば、自然にバランスを体が覚えていきます。


竹馬が与える効果を最大化するために


竹馬を遊び道具として取り入れるときは、次のポイントを意識するとさらに効果が高まります。

• 低めの竹馬からスタートして、恐怖心をなくす

• お臍を棒の上にまっすぐ乗せるイメージで練習する

• 転んでも安全なように芝生やマットの上で行う

• 最初は大人が支えてあげることで安心感を持たせる


これらを守ると、竹馬は単なる昔遊びではなく、現代の子どもにとって理想的な「体幹トレーニング遊具」になります。


まとめ


竹馬は遊びでありながら、

• 体幹の強化

• バランス感覚の向上

• 空間認知能力の発達

• 集中力・持続力の向上


といった総合的な運動能力の向上に役立ちます。


「乗れる子」と「乗れない子」の違いは、体幹・バランス感覚・恐怖心・練習環境といった要素にあります。しかし、繰り返し挑戦することで誰でも上達できるのが竹馬の魅力です。


現代ではタブレットやゲームで遊ぶ時間が増えていますが、あえて昔ながらの竹馬にチャレンジすることで、子どもたちは遊びながら自然に運動能力を育むことができます。


親子で一緒に取り組めば、運動習慣づくりやコミュニケーションの時間としても最適です。ぜひ竹馬を「楽しく学べる運動ツール」として活用してみてください。



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