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「清水空跳に学ぶ“筋トレ不要”で速く走るための本質メソッド」

  • 執筆者の写真: 森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
    森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
  • 3 日前
  • 読了時間: 5分

“100メートル10秒00”という驚異的な数字を叩き出した清水空跳選手。 多くの人は「速く走る=筋トレをたくさんやる」という公式を信じています。しかし、清水選手の走り方をよく見ると、「筋肉量だけではない、走り方そのものを変える」ことで、筋トレに頼らず速さを獲得していることが明らかです。今回は、清水選手から学べる「筋トレ不要で速く走るための本質メソッド」を紹介します。


清水空跳選手の走りから読み取れるポイント


まず、清水選手が突出した成績を出した背景から見てみましょう。石川県金沢市出身の高校生。専門は短距離(100m・200m)です。 2025年、100 m を 10秒00で走破し、高校生・U18・U20 の記録を塗り替えました。


この記録を達成した際、本人が語っていたのが「色んな動き作りを徹底している」こと。 具体的には、フォーム・姿勢・動作の分解です。つまり、筋力をただ鍛えるのではなく、「どう走るか」を細かく練習しているのです。


なぜ筋トレだけで速くならないのか?


速く走るためには確かに筋力は必要ですが、それだけでは“速さ”とは言えません。なぜなら、速さには「スピード」「加速力」「方向転換」「動き出しの速さ」などが含まれるからです。そしてこれらは、筋肉量やウエイトトレーニングの成果だけではカバーされない部分があります。


たとえば、スタートの姿勢・地面の蹴り出し・腕の振り出し・体幹の使い方……これらはフォーム・技術・動き作りの領域です。清水選手も「課題点を見つけて、そこを修正するために色んな動き作り」を意識していると語っています。


つまり、筋トレをたくさんやって“筋肉が大きくなった”としても、その筋肉を「効率よく使う走り方」が伴っていなければ、速い走りには結びつきにくいのです。


清水選手の“筋トレ不要”に見える走り方の核心


清水選手の走り方から読み取れる、筋トレだけではなく「走り方」を変えることで速くなるためのポイントは以下の通りです。


① 動きを分解して反復する


清水選手は、「速く走るために、自分の強みを最大限に引き出して、出来ていない課題を見つけよう」という姿勢を持っています。

つまり、単純に「速く走れ!」ではなく、スタート、腕振り、接地、蹴り出し、体の傾きといった“部分動作”を丁寧に練習しています。

このプロセスこそが、「筋肉を大きくする」ではなく「速く使える動きを身につける」ための土台です。


② 力ではなく“使い方”を磨く


短距離走では、地面を“どれだけ強く蹴るか”も重要ですが、それ以上に“どれだけ速く蹴れるか”が肝です。

清水選手も身長1.64 mという比較的小柄な体格ながら、10秒00という記録を出しています。

これは筋肉の量で勝っているわけではなく、脚と体幹、腕の連動、接地の速さが優れている証拠です。

つまり、“大きな筋肉”よりも“速く動く筋肉”を使えるようにすることが鍵です。


③ 継続的に“走りの質”を上げていく


記録更新のニュースの中で、清水選手は「自分の動きにまだ壁を感じていた」と話しています。

つまり、速くなるためには毎回の練習でフォーム・動作を見直し続ける必要があります。

筋トレで一度筋肉をつけるだけでは、走り方が“変化しない”ままでは成長に限界が来るのです。


筋トレを減らして“動き作り”を取り入れよう


では、実際に「筋トレ量を減らし」「動き作り・フォーム改善」にシフトするにはどうすれば良いのでしょうか。以下のステップが参考になります。

1. フォームチェックを習慣にする

 スタート姿勢、腕の振り、脚の蹴り出しなど、自分の走りを動画で撮ってチェック。清水選手も「色んな動き作りを見て、真似してみよう」と語っています。

2. 部分動作ドリルを入れる

 ・スタートの一歩目を速くするドリル

 ・腕振りと脚の動きを連動させるドリル

 ・接地時間を短くする“ミニハードル”や“ミニドリル”

3. 筋トレではなく“動作強化”にフォーカス

 もちろんある程度の筋力維持は必要ですが、メインを“フォーム改善”に置き、筋トレは補助的に。例えば、脚・体幹の“動きを良くするための体幹トレーニング”や“股関節・肩甲骨の可動性”を高めるトレーニングがお勧めです。

 実際、清水選手も「肋骨と肩甲骨を動かすトレーニング」など動き作りに重点を置いています。

4. 継続的な見直しと定着

 フォーム改善は一回で終わるものではありません。毎回少しずつ動きの質を高めていくことで、筋トレでは変わらなかった“速さ”が手に入ります。


“筋トレ不要”の誤解をクリアしよう


「筋トレを全くしない」という意味ではありません。「筋トレに頼りすぎない」「筋トレ=走り方の基盤ではない」という意味です。

清水選手も筋トレをまったくやっていないわけではなく、自分の走りを最大化するために「動き作り・フォーム改善」に重きを置いています。

ですので、「筋トレ完全否定」ではなく、「筋トレ+動作強化」または「動作強化を主にしたトレーニング」に視点を変えることがポイントです。


まとめ:速く走るために今すぐできること


• スタートの一歩を速くするフォームを意識する

• 動きを分解し、部分ドリルで反復する

• 筋トレは補助的に、動き作りにフォーカスする

• 動作を動画でチェックし、毎回改善する

• 継続して走りの質を上げていく


清水空跳選手のように、「体格や筋肉量に左右されない速さ」を手に入れたいなら、まずは“筋トレだけ”の思考から脱却してみてください。走り方を変えたそのとき、あなたの走る力は確実に次のレベルへ進みます。



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