「いい子に育てたい」が裏目に?細かい注意が子どもの自信を壊す3つの理由と直し方
- 森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都

- 11 分前
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「いい子に育てたい」が裏目に?
細かい注意が子どもの自信を壊す3つの理由と直し方
1. 「注意しすぎ」は“しつけ”ではなく“支配”になることがある
子どもを大切に思うほど、「ちゃんとさせたい」「失敗してほしくない」と思ってしまうのが親心。
しかし、靴を揃えない・字が汚い・片づけない…といった細かいことを何度も注意していると、子どもは「自分はいつも怒られている」「どうせできない」と感じ始めます。
これが続くと、子どもの中で次のような変化が起こります。
• ✅ 自己肯定感の低下:「自分はダメな子」と思い込む
• ✅ 挑戦意欲の喪失:「どうせ失敗するなら最初からやらない」
• ✅ 親への信頼低下:「何をしても否定される」と感じる
つまり、「良くしてあげたい」という意図が、結果的に“支配”になってしまうのです。
2. 細かい注意が子どもの脳に与える悪影響
心理学の研究では、子どもは親の表情や声のトーンに強く影響されることが分かっています。
特にネガティブな言葉を繰り返し聞くと、脳の中の「恐れを感じる部分(扁桃体)」が過敏になり、
「怒られないように行動する」子どもになります。
すると、次のような状態が起きやすくなります。
• ✔️ 指示がないと動けない
• ✔️ 新しいことに挑戦しない
• ✔️ 「怒られないこと」=「正しいこと」と思い込む
これは“自立心”や“創造性”を奪ってしまう危険な状態。
子どもの心を守るためには、注意の回数・タイミング・言い方を変えることが大切です。
3. 「注意のしすぎ」をやめるための3つのステップ
🧩 ステップ1:まず“命や安全に関わること”以外は見逃す
「注意の優先順位」を決めましょう。
• 危険・他人を傷つける → その場で注意(命・安全)
• マナー・習慣 → タイミングを見て話す
• 見た目・効率 → 放っておく勇気を持つ
親が全てを正そうとしないことで、子どもが考える余白が生まれます。
🌱 ステップ2:「できていないところ」より「できたところ」に目を向ける
たとえば、
• 「なんで靴そろえないの!」ではなく、
• 「今日はランドセルちゃんと置けたね!」
小さな成功体験を言葉にしてあげると、脳が「次もやろう」と学習します。
注意ではなく承認が、子どもを自ら動く子に育てます。
💬 ステップ3:「次どうしたい?」と質問して終わる
子どもが失敗したとき、
「何してるの!」「もう!」と言う前に、
「次はどうしたらうまくいくと思う?」と聞いてみましょう。
この一言で、
• “親に怒られた”から
• “自分で考えてみた”へと意識が変わります。
これが思考力と責任感を育てる第一歩です。
4. 親が自分を責めすぎないことも大切
「また怒っちゃった…」「ダメな親かも」と感じることもありますよね。
でも、子育てに“完璧”はありません。
大事なのは「気づいて、少しずつ変える」ことです。
もし注意したあとに「言いすぎたかも」と思ったら、
「ママ(パパ)も言いすぎたね、ごめんね。次はこうしてみようか」
とフォローするだけで、関係は修復できます。
子どもは“完璧な親”ではなく、“間違っても立ち直る親”から学びます。
5. 今日からできる「注意しない育て方」チェックリスト
• □ 1日に注意するのは3回まで
• □ できたことを1つは言葉にする
• □ 注意する前に「これって今必要?」と自問する
• □ 子どもの話を最後まで聞く
• □ “命・安全・他人”に関わらないことは、まず笑って流す
6. まとめ:子どもは「言われて育つ」より「信じられて育つ」
細かく注意して子どもを“正しく”導くより、
少し見守って“信じる”ほうが、結果的にずっと大きく育ちます。
注意を減らすことは「放任」ではありません。
それは子どもを信じる力の表れです。
今日から、1日のうち1回でもいい。
「言わずに見守る」選択をしてみてください。
その静けさの中で、子どもは自分の力で立ち上がるようになります。

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