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京都サンガFCが2025年に躍進する本当の理由|戦術・選手・クラブの仕組みを徹底解説

  • 執筆者の写真: 森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
    森 雅昭(かけっこ走り方教室/体操教室枚方市/大阪/京都
  • 3 日前
  • 読了時間: 4分

2025年のJ1リーグで、京都サンガFCの名前を聞かない日はありません。シーズン序盤から安定した戦いぶりを見せ、リーグ2位に位置するなど、かつて降格争い常連と呼ばれたチームとは思えない変貌を遂げています。

一体、何が京都をここまで変えたのでしょうか。本記事では、戦術、補強、選手の役割、クラブ運営まで、強さの背景を徹底的に掘り下げていきます。


1. 組織で戦うスタイルの確立


まず最初に挙げたいのが「組織力の向上」です。曺貴裁監督の下で、京都は“走るチーム”として生まれ変わりました。前線からのハードなプレス、奪ってからの鋭い速攻。これらは一人の才能に頼るのではなく、全員が連動するからこそ成り立つ戦術です。


特に守備時のコンパクトさは際立ちます。相手のパスコースを限定し、ボールを奪った瞬間には複数人で一気にゴールを目指す。その徹底ぶりが、得点力不足に悩まされた過去を払拭しました。


2. 効果的な補強と戦力バランス


クラブの補強も大きな要因です。冬の移籍市場で獲得したジョアン・ペドロや永澤淳志らは、ピンポイントでチームの弱点を埋めました。そして、ラファエル・エリアスがリーグトップクラスの決定力を発揮し、攻撃の軸として存在感を放っています。


今の京都は「点を取れる選手」が複数存在することが大きな強みです。1人に依存するのではなく、前線、中盤、さらには途中投入の選手までが得点を狙える。厚みを増した陣容が、長いシーズンを戦ううえで安定感を生んでいます。


3. 後半にこそ真価を発揮する京都サンガ


「試合は後半に勝負が決まる」。これを体現しているのが今季の京都です。得点の多くが後半、特に60分以降に集中しているのが特徴。前半は相手を走らせ、体力を削り、後半になると一気に仕留める。まさに“スタミナ勝負の鬼”とも呼べるスタイルです。


FW原大智の献身的な動きで相手守備陣を疲弊させ、後半にはフレッシュなアタッカーが登場。走力と切り替えの速さを武器に、一気に試合の流れを変えるのです。サポーターにとっては「最後まで諦められないチーム」に変わったことこそ、今年の最大の魅力でしょう。


4. 奥川雅也というゲームチェンジャー


さらに忘れてはならないのが、奥川雅也の存在です。ドイツでのプレー経験を経て復帰した彼は、ただの攻撃の切り札ではありません。戦術理解度、守備のハードワーク、そして試合を読む力。これらすべてが監督の求めるサッカーに合致しています。


奥川は先発よりも途中出場で使われることが多く、そのたびに試合の流れを変えてきました。相手守備が疲弊した時間帯に投入されると、一気にチャンスを作り出す。彼の存在感は、2025年の京都を語るうえで欠かせないキーワードです。


5. 監督とフロントの一体感


強さの背景には、監督とフロントの連携もあります。曺監督のサッカー哲学は「走力と規律」をベースにしており、チーム全員がその思想を理解してプレーしています。選手たちが口を揃えて「走り負けない」と語るのは、その徹底ぶりを示しています。


加えて、GM大熊氏による補強戦略も功を奏しています。限られた予算の中で最大限の成果を出す、コストパフォーマンスに優れた補強は他クラブからも高く評価されています。この“現場とフロントの二人三脚”が、クラブを持続的に強化しているのです。


6. 数字が示す京都の強さ


成績面を見ても、京都の強さは数字に裏付けられています。現在リーグ2位、得点数も上位に位置。エリアスのゴールはもちろん、奥川や川﨑颯太らの得点も加わり、攻撃に厚みがあります。


一方で課題もあります。セットプレーからの失点や、主導権を握り続ける試合運びには改善の余地があるでしょう。しかし、それを差し引いても、今季の京都が“本物”であることは疑いの余地がありません。


7. 総括|京都サンガの飛躍を支える要素


まとめると、2025年の京都サンガの強さの理由は次の通りです。

1. 組織的な守備と切り替えの速さ

2. 補強による戦力アップと厚み

3. 後半に爆発するスタイル

4. 奥川雅也というゲームチェンジャー

5. 監督とフロントの連携による一体感


これらが噛み合うことで、京都サンガはクラブ史上でもトップレベルの戦いを実現しています。残る課題を克服できれば、優勝争いはもちろん、アジアの舞台でも躍進する可能性を秘めていると言えるでしょう。


2025年の京都サンガFCは、単なる「ダークホース」ではなく、真の強豪へと進化を遂げつつあります。



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